ラグビーワールドカップ2023年フランス大会が、9月8日にいよいよ開幕します。
垣永真之介選手は、試合中に鬼の形相で雄叫びをあげ、メンバーを鼓舞することで知られています。
でも、プラーベートでの温かい家族との関わり、チームメイトが語る垣永真之介選手のホンネなどから、実はおちゃめな素顔のもち主であることがわかります。
華麗なるラグビー人生の裏にある、人間味あふれる垣永真之介選手を深く知れば、ラグビー観戦がもっとおもしろくなるはずです!
垣永真之介選手が狙うジャパンの3番とは
垣永真之介選手のポジションはプロップ(PR)で、背番号は3番です。
プロップは「支柱」「支え」という意味で、スクラムの「柱」です。
スクラムではフォワード一体となって、パワーと忍耐力で相手を強力に押し込みます。
また、ボールを持って力強く走る抜群の突破力や激しいタックルなど、攻守ともに豊富な運動量も垣永真之介選手の持ち味です。
かつて東福岡高校ラグビーフットボール部で活躍していた垣永真之介選手は『ヒガシの3番』という代名詞をもっていました。
早稲田大学ラグビー蹴球部時代には、常にアカクロジャージの3番を身にまとい、スクラム最前線の要として『早稲田の3番』と呼ばれていました。
ワールドカップ初出場をつかみ取り、垣永真之介選手が『ジャパンの3番』と注目される活躍が期待されています。
垣永真之介選手は、3番プロップ(PR)として、世界で戦って勝つためのスクラムスキルについて
スクラムは組む前に9割勝負が決まるので、自分のルーティンを確立することが大事だと思っています。
と語っています。
自分が最強の力で、確実に当たれるという姿勢をつくるためには、
- 重心を前に
- バインドで足をすぐに下げる
- すぐ当たれる姿勢を取る
というルーティンを何度も繰り返して身につけるのだそうです。
スクラムを組む前のルーティンを確立することによって、
僕がやっているのは、相手をとにかく窮屈にさせる。
クラウチした時点で相手より先にセットして強い姿勢を作っておく。
自分の世界に相手を引き込む感じ。
相手を研究するのも大事なんだけど、自分がいかに強い姿勢を発揮するかがスクラムで1番大事だと思っている。
相手に最初に合わさせる。
相手がどうこうより、そして、自分一人で組むというよりは、フッカー、ロック、フランカー、全部使って自分の強い世界を作りきることができる。
という理論は、垣永真之介選手が一歩たりとも相手に譲らないという、ラグビーに対する頑強な意志にも感じられます。
出典:YouTube「世界で戦う垣永真之介選手の勝つ為のスクラムスキル」https://www.youtube.com/watch?v=yssjzG5Mqlk>
垣永真之介選手がスクラムを組むときに注目するポイントは、
- 相手より先にセットして優位なポジショニングをとる。
- 相手チーム1番のアングルに対しては脇を閉めて入れさせない。
- HO、LO、FLをすべて使って自分の強いスクラムを組む。
この3点に着目して試合を観戦するとおもしろさ倍増です。
『ジャパンの3番』垣永真之介選手が「自分がつくった世界に相手を引き込む」強いプレーで、チームを勝利に導く姿は見逃せません。
垣永真之介選手が挑むワールドカップ初出場
垣永真之介選手は、2014年に日本代表初キャップを獲得しましたが、ラグビーワールドカップ2015年イングランド大会では、日本代表登録メンバーには選出されず、バックアップメンバー13名のひとりとなり、試合には出場できませんでした。
ラグビーワールドカップ2019年日本大会では、右膝を負傷したため、日本代表を逃しました。
今年4月に垣永真之介選手は、ワールドカップ日本代表候補に選ばれた心境を語っています。
代表復帰のチャンスを幾度となくつかめずここまで来て、自分の中で目標を失いそうだったときに、日本代表候補のチャンスをもらえて嬉しいです。
ただ、今はサンゴリアスの優勝しか考えていないです。
今回はサンゴリアスから日本代表候補を12人も選んでいただいているので、サンゴリアスで試合に出ることが代表入りへの第一関門です。
一試合、一試合、結果を残して、決勝戦に出て、優勝したいと思っています。
出典:RUGBY REPUBLIC https://rugby-rp.com/2021/04/22/japan/man15/64559
垣永真之介選手は、ワールドカップ2015年から8年越しに、3度目の正直でラグビー日本代表選手の座をつかみ取りました。
2021年には世界の一流選手で編成される伝統あるラグビーユニオンクラブのバーバリアンにも選出され、今シーズンもサンゴリアスの3番として、安定したセットプレーと雄叫びでチームを鼓舞し牽引してきました。
初出場のワールドカップフランス大会でも、垣永真之介選手のもつ最高のパフォーマンスを発揮して、世界にとどろく勝利の雄叫びをあげてくれることを期待しています!
垣永真之介選手の家族について
垣永真之介選手が所属する東京サントリーサンゴリアスの公式サイトでは、選手をYouTubeで紹介しています。
「垣永真之介選手の1日を密着取材」した動画では、朝、ご自宅の洗面所で垣永真之介選手がヘアスタイルを整えてから歯磨きをする、くつろいだ場面から始まります。
奥様が垣永真之介選手のネクタイを締めるシーンは、とても仲良しで温かい雰囲気が伝わってきます。
玄関先で垣永真之介選手がお子さんとハイタッチをした後に「ハイ、CHU~は⁉」とお子さんをハグをしてから、奥様ともハイタッチをする和やかな様子は、試合中に見せる鬼の形相の険しさとは全く異なる柔和な表情です。
出典:「垣永真之介選手の1日を密着取材」Focus SUNGOLIATH / PR Shinnosuke Kakinaga
垣永真之介選手は、ラグビーの試合後に秩父宮ラグビー場で奥様にプロポーズをし、婚約指輪を手渡したのだそうです。
秩父宮が新しくなることは喜ばしいことなんですけど。
実は、プロポーズはずっと残る場所でと思いまして。秩父宮にて試合後にプロポーズしました😂笑
なんか縁起悪い気がするので新秩父宮はサブタイトル「恋人の聖地」を付けてもらえますか? https://t.co/jaZP7woXu3 pic.twitter.com/GNsWccqMum— 垣永真之介 Kakky (@Nosuke009) August 23, 2022
秩父宮ラグビー場は「西の花園・東の秩父」と称され、数々の名勝負を生みだした「日本ラグビーの聖地」とも呼ばれるラグビー競技場で、1947年に建設されました。
近年は競技場の老朽化に伴い、スポーツ競技以外の音楽イベントが開催されるようになり、全面建て替えが決定しています。
実は、プロポーズはずっと残る場所でと思いまして、秩父宮にて試合後にプロポーズしました(笑)
なんか縁起悪い気がするので新秩父宮はサブタイトル「恋人の聖地」を付けてもらえますか?
と垣永真之介選手はツイートしています。
おちゃめですね。
垣永真之介選手の人柄について
垣永真之介選手の1日はとてもハードです。
- 朝の身体チェック
- 筋力トレーニング
- テーピング
- グランド練習
- お得意様周りの営業
企業チームに所属するラグビー選手は、各企業の社員として働きながら選手としての活動を行いますが、わずかながらプロ契約を結んで活動する選手もいます。
「垣永真之介選手の1日を密着取材」の動画では、サンゴリアスのクラブハウスまで、通勤用の車を運転するシーンもあります。
「プロ意識を高めるために」垣永真之介選手が歌う曲は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の主題歌(「Progress」スガシカオ)でした!
私にとってのプロフェッショナルとは、『努力のできる天才ですね。』
僕自身は努力するのはあんまり好きじゃないんで、この曲を歌ってしっかり高めていくんです。
と、「プロフェッショナル」の取材のように楽しんでいました。
サンゴリアスのチームメイトのインタビューでは、
石原慎太郎選手 プロップ(PR)
カッキーはよく、吠えるとかパッション系とか言われていますが、実は誰よりも静かで、誰よりも黙って生活したい人なんですよ。
キャラクターがついているから逃げられないんですよ。
本音は、できれば無言でラグビーやりたいらしいですよ。
求められているからやるしかないという、まぁ、いいやつなんですよ。
セミセ・タラカイ選手 プロップ(PR)
すごく面白い人ですね。
もし、みんなの元気がないときにカッキーが来て、おもしろいジョークを言うと、チーム全体のエネルギーがアップしますよ。
求められた役割とは言え、垣永真之介選手からにじみ出る温かい人柄がおわかりいただけたと思います。
知れば知るほど垣永真之介選手を好きになって応援したくなります。
来シーズンも応援してくれないと
全員おしおきです🌙
(ごめんね、素直じゃなくて❤️) https://t.co/pPAn63Uz4E pic.twitter.com/2ZwTyvKgMx— 垣永真之介 Kakky (@Nosuke009) May 20, 2023
垣永真之介選手についてまとめ
垣永真之介選手が試合中に「吠える」「叫ぶ」「雄叫びをあげる」のは、戦いに勝つためにメンバーを勇気づけ、元気づけるためということもありますが、垣永真之介選手自身が試合中にキツいときに、自分を鼓舞する意味でもあるのだそうです。
試合中に観戦席の声が聞こえないほどに試合に集中するようですが、私たちはぜひ、大きな声をあげて日本代表チームを応援していきましょう!
がんばれ!
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