塩田ノア(しおだ のあ)さんは、パリ在住20年目の料理研究家で、東京とパリを往復しながら日仏半々の生活をしています。
帰国時には、NHK「あさイチ」の『みんな‼ゴハンだよ』のコーナーに出演。
フランスの伝統的な家庭料理を塩田ノア流にアレンジしたレシピを紹介し、人気メニューとなっています。
日本でもフランスでも活躍する塩田ノアさんは、どんな経歴をもつ料理研究家なのでしょうか?
今回、調べてみましたので、一緒に見ていきましょう!
昨日は朝4時半に起きて、試食に添えるパンを焼きました。無事に放送を終えて、ボ〜ッとしているわたくしと、可愛い駒村多恵様 pic.twitter.com/Rw5Y5uIQAO
— ノア流(塩田ノア )🇫🇷🇯🇵一年ぶりに東京滞在中 (@ateliernoas) October 4, 2023
塩田ノアさんの経歴は?
塩田ノアさんは、1955年東京生まれです。
幼少期から母・ミチルさんとお料理づくりを楽しみました。
5歳で初めて包丁を持ち、小学校1年生でホワイトソースを習得しました。
小学校5年生の桃の節句には
お母様、今年のおひなさまのお寿司はノアに作らせてね。
とお願いしました。
5時間経ってできあがったのは、ふんわりと薄焼き卵で貝の形に包み、ハマグリらしく見えるように焼き目までつけたお寿司が木桶に並び、桃の小枝と菜の花が添えてあったそうです。
塩田ノアさんは、慶應義塾大学を卒業後に10年間銀行に勤務しました。
その後、母・ミチルさんのアシスタントをしながら、独自の得意ジャンルをもちたいと思うようになりました。
1993年 イタリアで本場の家庭料理を学ぶため、ボローニャへ留学します。
陶器の街ファエンツァで出会った家庭の主婦アンジェラさんから、伝統的な家庭の味や料理にまつわる昔話までイタリア家庭料理を体系的に教わりました。
アンジェラのレシピは、後世へ伝えていかなければならない財産。
どの料理にも物語がある。彼女のレシピを何もいじらず、そのまま日本で伝えていこうと思ったんです。
1995年に帰国後、料理研究家としてデビューしました。
料理に関する執筆活動のほか、NHK『きょうの料理』にも出演、東武カルチャースクールの講師も務めました。
2004年に渡仏し、フランスと日本を行き来しながら、フランスで覚えた料理にノアさん流のアレンジを加えた新たなレシピを増やし続けています。
フランス刺繍が好きで、コロナ禍のおうち時間には、クッションやバッグの刺繍に夢中になって楽しんだそうです。
クッション洪水 pic.twitter.com/hrKUc0YHTF
— ノア流(塩田ノア )🇫🇷🇯🇵一年ぶりに東京滞在中 (@ateliernoas) September 30, 2023
塩田ノアさんの両親はどんな人?
父・塩田丸男さんは、
1924年7月27日山口県下関市の商家に生まれました。
國學院大學を中退後、読売新聞記者、文化放送ニュースキャスター、テレビ朝日ニュース解説者を経て、作家・評論家となり幅広く活躍しました。
代表作『臆病者の空』が1983年上半期第89回直木賞候補作となりました。
1992年には日本ジャーナリスト大賞を受賞しています。
テレビの料理番組にも多数出演し、様々な料理を食べたり作ったりしながら、『食』という人生最大の快楽の作品を作り上げる素晴らしさを伝えていました。
「料理ってこんなに楽しいものだったの!」と思ってもらえるような『素晴らしく楽しい毎日』をプレゼントしたいと願っていたそうです。
母・塩田ミチルさんは、
1930年東京生まれの料理研究家でエッセイスト。
実践女子専門学校を卒業後、読売新聞社出版局に入社しました。
同じ編集部の先輩だった夫・丸男さんと帰る方向が同じだったことから、ミチルさんは丸男さんに晩ご飯をよくごちそうになりました。
娘時代に『ダイコン』が大嫌いだったミチルさんは、ある日おでん屋に誘ってくれた丸男さんに
わたくし、ダイコンとお豆腐の好きな人とは絶対に結婚したくありませんわ。
と言ったそうです。
その丸男さんのお皿には『ダイコン・こんにゃく・お豆腐』が盛られていたとか。
色白で太っている彼は、決して私の『理想の人』ではなかったので、安心してそんなことを言ったのですが、どうしたことか、それから間もなく一緒になって、いつの間にかダイコンもお豆腐も大好きになってしまったなんて、不思議ですね。
ミチルさんは、結婚してからお料理を始めましたが、1976年ごろから婦人雑誌などにお料理記事の掲載を始め、NHK『きょうの料理』にも出演していました。
丸男さんとの共著書も多数です。
2015年に84歳で亡くなりました。
塩田ノアさんに夫や子供はいるの?
塩田ノアさんは24歳で一度目の結婚をし、29歳で離婚しています。
イタリアから帰国した1995年に、山口県下関市出身の小谷幹さんと再婚しました。
2004年には小谷幹さんの転勤に伴い、フランスに移住しています。
塩田ノアさんと小谷幹さんの間に子供はいないようです。
パリでの毎日は、マルシェで食材を物色したり、3ツ星レストランからブラッスリーまで食べ歩いたりして、夫婦で食を楽しんでいるそうです。
塩田ノアさんの著書『ワインの知識と相性のよい料理』では、夫・小谷幹さんがワインの監修を務めています。
白、赤、スパークリングなど、ワインの特徴に合わせた様々な料理を紹介し、ホームパーティに招かれたときのお土産にふさわしいワインの選び方やワインのマナー、センスを磨けるワイン講座も収録しています。
塩田ノアさんについてまとめ
塩田ノアさんは、
おいしい料理を作って、家族と一緒に食事をすることがいちばん大切。仕事はそのあとになってしまうから、超多忙な料理研究家にはなれない(笑)
と『のんびり暮らす』ことが人生のテーマだと話しています。
今後はイタリアやフランスで出会った野菜料理を中心に、年配の人でも食べられるような野菜たっぷりの洋風家庭料理を提案していきたい。
とノアさんは夢を語ります。
それに、家族で囲む食卓がどんなに楽しいかということも。
母から教わったいちばん大切なことだから。
生まれ育ったあたたかい家庭での食文化が、何よりも塩田ノアさんに影響を与え、豊かな人生を形づくっているようです。
これからも、新しい家庭料理を創造し続ける塩田ノアさんの活躍を応援していきたいですね!
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